引用元HP:ABCI公式HP(https://abci.ai/ja/)
こちらの記事では、国立研究開発法人 産業技術総合研究所の大規模クラウド計算システム「ABCI(AI Bridging Cloud Infrastructure、AI橋渡しクラウド)」の特徴をまとめていますのでぜひ参考にしてください。
ABCI(AI Bridging Cloud Infrastructure、AI橋渡しクラウド)とは、産総研(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)が構築を行い、株式会社AIST Solutionsによって運用されている、オープンな計算インフラストラクチャです。AI技術の開発や橋渡しを目的としており、2018年に本格的に運用を開始、2021年5月には「ABCI 2.0」にアップグレードされています。
ABCIは日本の企業や中小企業、研究者が利用可能(利用条件等は公式ホームページにてご確認ください)。Webブラウザからの利用が可能となっていますが、Open OnDemandを使用することによってWebブラウザ上におけるコンソール操作、ファイル操作、Jupyter Labなどのアプリケーションを利用できます。また、ABCIで提供しているソフトウェアは「ABCIユーザーガイド」にて確認が可能です。
利用料金はプリペイド式となっておりチケットを購入して利用しますが、CPU/GPUの利用時間やディスクの利用により課金される形になっています。
先端のミドルウェアや並列化コンパイラ、AIアクセラレーター向けの開発環境などが揃った開発・実行環境を提供しています。さらに、サービス開始当初よりコンテナ環境を提供することにより、ソフトウェアエコシステムを活用した、効率的なAI開発を可能にしている点も特徴。ABCIに最適化されたコンテナのほか、グローバルコミュニティにより開発が行われた多彩なソフトウェア資産が利用できます。
産総研 ABCIのポイント
合計で4,352基の「NVIDIA V100 GPUアクセラレーター」を備えた1,088台の計算ノード(V)と、合計960基のNVIDIA A100 GPUアクセラレーターを備えた120台の計算ノード(A)をはじめとする計算リソースに加えて、合算で約47PBの容量を有する共有ファイルシステムおよびABCIクラウドストレージ、これらを相互接続する高速なInfiniBandネットワーク、ファイアウォールなどから構成されています。
さらに、ABCIシステムは学術研究ネットワークである「SINET5」を利用し、100Gbpsでインターネットに接続されています。
ABCIの利用にあたっては、事前にABCIポイントに相当する利用料金を納付することにより、ABCIポイントを取得する形となります。ポイントの取得単位は1,000ポイント(22万円)となっており、随時追加が取得可能。また、1ABCIポイントの利用料金は年度ごとに改定が行われます。ポイント課金表は下記を参照ください。
▼横にスクロールできます
サービス | 計算資源タイプ | 計算資源概要 | バッチ及びインタラクティブジョブ | 予約 |
---|---|---|---|---|
計算資源 | <計算ノード(V)> | |||
rt_F | 4GPU, 40コア, 360GBメモリ | 1.2 ポイント/時間 | 43.2 ポイント/日 (1.8 ポイント/時間相当) |
|
rt_G.large | 4GPU, 20コア, 240GBメモリ | 1.08 ポイント/時間 | NA | |
rt_G.small | 1GPU, 5コア, 60GBメモリ | 0.36 ポイント/時間 | ||
rt_C.large | 20コア, 120GBメモリ | 0.72 ポイント/時間 | ||
rt_C.small | 5コア, 30GBメモリ | 0.24 ポイント/時間 | ||
<計算ノード(A)> | ||||
rt_AF | 8GPU, 72コア, 480GBメモリ | 6.0 ポイント/時間 | 216 ポイント/日 (9.0 ポイント/時間相当) |
|
rt_AG.small | 1GPU, 9コア, 60GBメモリ | 1.0 ポイント/時間 | NA | |
ストレージ | グループ領域(共有ディスク) | 5 ポイント/TB・月 (ABCIアカウントに割当てられる200GBのホーム領域は無償) |
||
ABCIクラウドストレージ | 0.0001 ポイント/GB・日 (従量制) |
※2024年11月5日時点での情報です。
コスパ
シェア
ラインナップ